あなたは、
「トイレのタンクから水がチョロチョロと流れる音がする…気になる!」
と思っていませんか?
水が流れる音がするということは、水が止まっていないということ。
放置していると、気付かない内に水が流れ続けていたようで水道代がはねあがっていた、なんてことにもなりかねません。
トイレタンクの水が止まらない時は、タンクの中を確認する…ということは聞きますが、どこを確認したらいいのか…。
全部の箇所を確認するのは大変ですよね。
今回は、トイレタンクの水が止まらない時の、確認手順・ポイントと直し方についてお話しします。
まずはトイレタンクの構造を知ろう!
トイレタンクの中を確認…といっても、中に何があるのか知らなければ確認のしようがないですよね。
まずは、トイレタンクの構造について説明します。
いっぱい部品が詰まっている!トイレタンクの構造
トイレタンクの中には、様々な部品が詰まっています。
どんな部品があるのかは、以下の図の通り。
では、どの部品がどう動いて、水が流れるのでしょうか?
部品が作用しあう、水が流れる仕組み
レバーを回すと、レバーについている鎖、その先のフロートバルブが引っ張られて、フロートバルブが開きます。
フロートバルブは栓の役割をしているので、フロートバルブが開くと、水が便器に流れていきます。
水が流れていくことで、タンク内の水は減っていきます。
水が減ると、浮き玉が水位に応じて下がっていきます。
浮き玉が下がると、浮き玉からアームへ、そしてアームにつながっているボールタップの弁が開くようになっています。
ボールタップが開くと、タンク内と手洗い管への給水が始まります。
タンク内の水が便器に流れ終わると、フロートバルブが閉じ、水が溜まり始めます。
水位が上がっていくと浮き玉も上がっていき、ボールタップの弁が閉じます。
3ステップ!直す場所にアタリをつけよう!
タンクの構造は分かりましたか?
フロートバルブとボールタップ、2つの栓が水を止めたり流したりするのですね。
タンクの構造が分かったところで、タンクの水が止まらない現象を直していきましょう。
まず、直す場所、原因がどこにあるのか、アタリをつけます。
アタリをつける手順は、以下の3ステップです。
1. 便器に水が流れ出ているかどうか
2. 手洗い管から水が出ているかどうか
3. タンクの中のオーバーフロー管より水位が高いか
1. 便器に水が流れ出ているかどうか
便器に水が流れ出ている場合は、以下の箇所を確認しましょう。
・レバー
・鎖
・フロートバルブ
・オーバーフロー管
2. 手洗い管から水が出ているかどうか
手洗い管から水が出ている場合は、以下の箇所を確認しましょう。
・浮き玉
・ボールタップ
・水位調節
3. タンクの中のオーバーフロー管より水位が高いか
タンクの中を見て、オーバーフロー管より水位が高い場合、水位調節がうまくいっていない可能性があります。
上記の全て当てはまらない場合は、確認する場所を一通り見てみて、原因が分からなければ専門業者に相談してみるのが解決への近道です。
原因7箇所!原因を突き止めて直そう!
確認する場所にアタリをつけたら、実際にトイレタンクの中を確認していきましょう。
確認の際は、はじめにトイレの止水栓を閉めて行いましょう。
レバーを確認する
レバーを回すと、元の位置に戻ってこない、なんて時は、レバーに原因がありそうです。
レバーがサビや汚れで回転が悪くなっている可能性があります。
この場合、レバーを掃除するか、交換しましょう。
レバーの外し方は、こちらの記事で解説していますので、よければご覧ください。
鎖を確認する
鎖が絡まっていたり、短かったりしませんか?
鎖の長さが短くなっていると、うまくフロート弁が閉じずに水が流れ続けてしまうことがあります。
この場合は、鎖の絡まりをとってあげたり、鎖の長さを調節したりしましょう。
鎖の長さを調節する時は、フロートバルブが閉まっている状態で、鎖をピンと張り、少したるませたくらいが適切な長さです。
たとえば、玉鎖の場合は2〜3玉分、リング状の鎖の場合は2〜3輪分たるませるくらいでちょうどいいでしょう。
フロートバルブを確認する
フロートバルブがずれていたり、ゴミが挟まって開いていたりすると、当然栓がされていない状態になりますから、水が流れ続けます。
フロートバルブのズレを直してあげたり、ゴミをとってあげたりする必要があります。
また、フロートバルブを触ってみて、指が黒く汚れるようでしたら、フロートバルブが劣化している合図。
フロートバルブの交換時です。
フロートバルブの劣化によって水が漏れていることも考えられます。
オーバーフロー管を確認する
排水管に繋がるオーバーフロー管ですが、オーバーフロー管自体にヒビが入っているなど破損している場合、そこから水が流れていきます。
オーバーフロー管から水が漏れていっていないか、確認しましょう。
オーバーフロー管が破損している場合は、交換が必要になります。
浮き玉を確認する
浮き玉の浮き具合で、ボールタップの弁が開いたり閉じたりするのはもうお分かりのはず。
浮き玉が破損して、正常な動きをしない場合があります。
浮き玉が破損していないか、確認しましょう。
破損している場合は、浮き玉の交換が必要です。
ボールタップを確認する
ボールタップも、水を止める役割のもの。
接続部分が緩んでいたり、ボールタップ自体が劣化していると、うまく弁が閉じず、水が流れ続けます。
ボールタップのアーム部分を動かしてみて、緩いようなら、接続部分を締め直してみましょう。
それでも直らなければ、交換が必要です。
また、浮き玉と繋がるアームが折れているなんてこともあるかもしれません。
その場合はやはり新しいものに交換しましょう。
水位を調節する
水位が低すぎて、浮き玉が上がりきらずボールタップの弁が開きっぱなしになってしまう…。
水位が高すぎて、オーバーフロー管からずっと水が流れ続けてしまう…。
というように、水位の調節も大切な要素です。
オーバーフロー管には基準となる線(WL)があるので、水位が基準線からずれていたら、調節した方がいいです。
基準線の高さになるよう、水位を調節しましょう。
まとめ
タンクの水が止まらない原因、突き止められましたか?
タンクの水がチョロチョロと止まらないときは、
1. 便器に水が流れ出ているかどうか
2. 手洗い管から水が出ているかどうか
3. タンクの中のオーバーフロー管より水位が高いか
の3ステップを順に確認して、原因にアタリをつけましょう。
実際に確認するのは、以下の7箇所。
・レバー
・鎖
・フロートバルブ
・オーバーフロー管
・浮き玉
・ボールタップ
・水位
原因を突き止めて、確実に直していきましょう!
もし、全て確認したけれど原因が分からないという場合は、業者に相談して見てもらうのがおすすめです。
放置していると、水が流れ続けて水道代があがる原因にも…。
私たち水の110番救急車でも、トイレタンクの水が止まらないというようなお悩みに最短30分で駆けつけお直しします。
原因がどこだかを突き止め、直すことはもちろん、簡単なお掃除まで行いますので、作業後気持ちよくトイレをお使いいただけます。
「原因が分からなくて直せない!」とお困りの方は、お気軽にご相談くださいね。