トイレレバーが戻らないのは換え時のサイン!トラブルの原因と直し方
「トイレレバーが戻らないままそのままにしてたら、水がずっと流れっぱなしだった!」
「最近レバーが自動で戻らないから、手で元の位置に戻してるんだよね…。これってなんとかならないの?」
トイレレバーにまつわるこんなお悩み抱えてはいませんか?
トイレのレバーが戻らなくて水が止まらないと焦ってしまいますよね。
トイレのレバーは普通なら自然と元の位置に戻るもの。
それが戻らなくなっているということは、レバーやタンク内の部品が劣化したり、故障しているサインかもしれません。
原因を突き止めて直しましょう!
トイレは家族みんなが毎日使うものですから、常に気持ちよく使える状態にしておきたいですよね。
レバーが戻らないのを放っておくと、いざというとき「トイレが流せない!」なんてことになってしまうかもしれません。
他にもレバーが上がったままで水が流れっぱなしになっているのに気づかず、水道料金がかなり高額になってしまった人も…!
昨日神奈川に戻ってきて家のドア開けたらトイレの流れてる音がして見たらレバーが上がってて元に戻らないくらい固定されてて
— 柳田大輝 やなぎた (@yngthrk0416) 2019年9月20日
さっき水道のとこに電話したら748リッポーメートル使ってるってピンと来なくて値段にして6万9千だってさ
いやえぐいて
そんな力尽くでレバーあげんて
どーしよえぐい
突然水が流れなくなって焦ったり、水道料金が高くなったりしてしまう事態をふせぐため、この記事では以下のトイレのレバートラブルについて解説していきます。
- トイレのレバーが戻らない(水が流れっぱなしになる)原因と対処法
- レバーが空回りする(水が流れない)原因と対処法
これを読んでトイレのレバートラブルが解決し、今までムダにかかっていた水道料金を節約できて、その分家族のために使えるようになればさいわいです。
それではまいります。
※レバーの故障を今すぐ直してもらいたい方は「水の110番救急車」にご相談ください。
レバーを回すとなぜ水が流れるのか?水が流れる仕組み
レバートラブルの原因や直し方を知る前に、まずトイレタンク内の部品と水が流れる仕組みについて知っておきましょう。
仕組みを知っていれば、どこで不具合が起こっているのか検討もつけやすくなりますよね。
トイレタンクの構造
これだけ見ても何がなんだか…という感じですよね。
水が流れる仕組みを見ながら、タンクの構造を理解していきましょう。
水が流れる仕組み
水が流れる仕組みはこのようになっています。
トイレレバーを回すと、レバーに付いているクサリが引っ張られます。
そしてクサリの先にあるフロートバルブ(黒いゴム栓)が開き、タンク内の水が便器に流れていきます。
タンク内の水が減ると、浮き玉も水位と一緒に下がります。
浮き玉が下がることでボールタップの弁が開き、給水管からタンクへ給水が始まります。
タンク内の水が便器に流れ終わるとフロートバルブが閉まります。
フロートバルブが閉まると、タンクに水が溜まり始めます。
水位が上がっていくと浮き玉も上がるので、一定量まで水が溜まったところでボールタップの弁が閉じます。
トイレレバートラブルの原因とその見極め方
なぜレバーを回すと水が流れるのか、少しでも理解できましたか?
レバーをまわすとクサリが引っ張られ排水弁が開き、タンク内の水が便器内に流れるという仕組みなんですね。
それではさっそく、トイレレバーのトラブルについて見ていきましょう。
- レバーが元の位置に戻らない。そのため水が止まらない。
- レバーが空回りする。そのため水が流せない。
このようなトイレレバーのトラブルが起こる原因としては、大きく分けて以下の3つが考えられます。
- レバーとレバー軸の汚れ、サビ、故障
- レバーとフロートバルブがつながっているクサリが絡まっている、切れている、長さが合っていない(長い・短い)
- フロートバルブが外れている
レバーそのものが原因だったり、レバーと連動するフロートバルブやクサリが原因なんですね。
これらを見極めるために、まずは現状確認からしていきます。
現状確認(1)止水栓を閉める
レバーが戻らない・空回りする、どちらの場合でも、トイレ内の点検をするときはまず止水栓を閉めてから作業を始めましょう。
止水栓を閉めるとタンク内への給水がストップされます。
止水栓はトイレタンク横や床、水道メーターボックスの中などにあるので確認して閉めましょう。
止水栓の閉め方はこちらの画像を参考にしてください。
止水栓にも種類があり、以下のようなタイプがあります。
- マイナスドライバーで開け閉めするタイプ
- 専用の器具で開け閉めするタイプ
- そのまま手で開け閉めするハンドルタイプ
タイプに合ったやり方で、止水栓を閉めましょう。
もし止水栓が見つからない場合…
水の元栓を閉めましょう。
一戸建ての方は、道路から敷地に入ってすぐの青やグレーのフタがついたメーターボックスの中にあることが多いです。
アパートやマンションの方だと、外の玄関横のメーターボックスにあることが多いです。
住んでいるところによって元栓がある場所は違うので、確認しましょう。
- 止水栓を閉めるときには、元の位置に戻せるように何回まわしたか覚えておく。(またはメモしておく)
- 水の元栓を閉めるとトイレだけでなく、お風呂やキッチンの水もストップする。
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現状確認(2)タンクのフタを開けて、レバーを回しながらタンク内を確認する
止水栓(水の元栓)が閉まったら、タンクのフタを開けます。
タンクのフタは、通常持ち上げるだけで開くものが多いです。
レバーを回しながらタンク内の部品の動きや見た目を確認しましょう。
- レバーが錆びていたり、汚れていたりしないか
- 鎖が何かにひっかかっていないか
- 鎖が長すぎないか
- 鎖が切れたり、外れたりしていないか
- フロートバルブが外れたりしていないか
これらがあてはまらない場合… - レバーを回しても軸が回らないなど、レバー自体が壊れていないか
どうでしょうか?
原因は見極められたでしょうか?
以下をクリックするとそれぞれの項目にジャンプできます。
レバーが元の位置に戻らない!ときの対処法
元の位置になかなか戻らない!というとき、以下のような原因が考えられます。
- レバーの経年劣化
- レバーが錆びている、汚れがたまっている
- クサリが引っかかっている
- フロートバルブが外れている
レバーが劣化、錆びている、汚れている場合
レバーが錆びている、汚れている場合は、サビや汚れのせいでまわしづらくなっていることが考えられます。
その他、何年も使っているとレバー自体が劣化して壊れている場合も。
レバーを外して掃除するか、新しいレバーに交換しましょう。
劣化している場合、新しいレバーに換えるのが1番です。
クサリが何かにひっかかっている場合
こちらはあまりないパターンだとは思いますが、クサリが何かにひっかかってレバーが元に戻るのを邪魔している場合もあります。
節水するために水が入ったペットボトルを入れていたり、タンク内の洗浄剤を入れている方は、クサリの動きを邪魔していないか確認しましょう。
もし引っかかっているようだったら、取り除くか配置を変えて対処しましょう。
もしくは、クサリがピンと張りすぎていることも原因の1つとして考えられます。
少しゆるめて可動域を広げてあげましょう。
クサリの長さは基本的にピンと張って、少しゆるめるくらいがベストです。
玉鎖の場合は2〜3玉分、リング状のクサリの場合は2〜3輪分ゆるませましょう。
フロートバルブが外れている
排水のフタをするフロートバルブがうまくはまっていない可能性もあります。
排水弁との間にゴミがはさまっていないか確認しましょう。
レバーが空回りする!ときの対処法
レバーが空回りして水が流れない!というとき、以下のような原因が考えられます。
- クサリが長い、外れている
- クサリが切れている(フロートバルブとつながっていない)
- レバーが壊れている
クサリが長い、外れている場合
クサリが長い・外れている場合、フロートバルブを引っ張りきれず、レバーが空回りしている可能性が高いです。
クサリを短く調整したり、つけ直したりする必要があります。
クサリの長さは、フロートバルブが閉まっている状態でクサリをピンと張り、少しゆるませたくらいでOK。
玉鎖の場合は2〜3玉分、リング状の鎖の場合は2〜3輪分ゆるませましょうね。
クサリが切れている場合
レバーとフロートバルブを連動させるために、新しいクサリへ交換が必要です。
「クサリだけ交換したい!」という方も、クサリが切れる=何年も使い続けてきたということなので、フロートバルブも交換時期だと思って、一緒に交換することをオススメします。
レバーが壊れている場合
レバーそのものやレバー軸が壊れている、レバーを回したのにクサリやバルブが連動しない、というときは新しいレバーに交換する必要があります。
新しいトイレレバーの交換方法
トイレレバーが劣化・故障している場合、新しいトイレレバーに交換しましょう。
必要な道具
- マイナスドライバーor専用の器具:止水栓を閉めるとき使用(ハンドルタイプは不要)
- モンキーレンチ:ナットを開閉するとき使用
- ゴム手袋:手が汚れないようにするため
- 新聞紙・ビニールシート:床が汚れないようにするため
- 雑巾:外した部品を掃除したり、濡れた床を拭くため
- 新しいレバー
- 新しいクサリ・フロートバルブ(必要な場合)
トイレレバーの価格は大体1000円〜6000円ほどです。
メーカーや品番、トイレのタイプによって価格は違うので、しっかり確認しましょう。
【5ステップ】レバー交換の手順
トイレレバーが劣化・故障している場合、新しくレバーに交換する手順をご紹介します。
①止水栓を閉め、タンクの中の水を全部抜く
交換後また止水栓を開けるため、何回まわしたか覚えておきましょう。
また、タンク内の水は抜いておきます。
②タンクのフタを開け、レバーを外す
タンクのフタを開けたらレバーを外します。
- レバーについているクサリを外す
- レバーを固定しているナットを外す(手で外れない場合、モンキーレンチで外す)
- レバーをタンクの外側に向けて引き抜く
ナットなど細かい部品はレバーを交換したあともまた使うので、なくさないようにしましょう。
もし汚れたりゴミがつまっていたら掃除しましょう。
③新しいレバーを取りつける
向きを確認して新しいレバーを差し込みます。
レバーを取りつけるときは、レバー軸の付け根部分についている突起とタンクにあいている穴の突起部分を合わせましょう。
取りつけたら再びナットを締めて、レバーにクサリを取りつけます。
あまりナットを締めすぎるとレバーが重くなり、締めが甘いとレバーがゆるくなるので、適度に締めましょう。
④止水栓を同じ回数まわして開けて、レバーと水量の確認をする
普段どおりの水の量が流れるようだったら、交換は成功です。
もし水の量が少ない・多い場合、止水栓をきちんと同じ回数まわしたか確認しましょう。
⑤タンクのフタを戻す
水量が確認できたらフタを戻します。
無理して交換すると別の部品も壊れてしまうかもしれないので、少しでも難しいと感じたらトイレ修理業者を呼びましょう。
「水の110番救急車」ならすぐに駆けつけて修理させていただきます!
トイレトラブルのよくある質問
ここではよくお客様からいただく質問に、トイレ修理のプロが答えていきます!
トイレの寿命は何年?
耐用年数は100年ですが、使っていくうちにどんどん劣化していきます。
「トイレのレバーも劣化するんだ…ずっと使えるものだと思ってた!」
中にはこのように思っている方もいるかもしれません。
トイレは陶器製ということもあり、耐用年数は約100年と言われています。
ですがトイレは家族全員が毎日使うものですから、使っていく内に変色したりヒビが入ったりしてしまいます。
そのため部品は約10年、配管などは約20年で寿命がくると言われています。
(あくまで目安なので使い方によっても変わりますが…。)
それをふまえると、人生で何回かは部品や配管など交換することになりますね。
「まだ使えるから…。」と後回しにして水道代が高くなるより、「どうせいつかは交換しないといけないし!」と割り切って、早めに修理・交換するのがオススメです。
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どうしても水を流したい!ときはどうすればいいですか?
緊急の場合、お湯を使って手動で流しましょう。
方法はカンタンで、バケツにぬるめのお湯を溜めて便器へ流すだけです。
- 床に新聞紙やビニールシートを敷く(汚れるのをふせぐため)
- バケツにぬるめのお湯(40~50度)を3~5リットル溜める
- 便器にお湯を流す
-
2,3の手順を2~3回繰り返す
以下の注意点に気をつけて行ってくださいね。
- 排水管・便器がつまっているときは行わないようにしましょう。(さらにつまらせてしまう可能性があります)
- タンクレストイレの場合、備え付けの電池を使って流せるタイプもあるので確認しましょう。
- あくまでも緊急の場合に行う作業なので、根本的な解決にはならないことを理解しておきましょう。
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まとめ
ここまで読んでいただきありがとうございます。
いかがでしょうか?
無事レバートラブルは解決しましたか?
この記事をまとめると以下のとおりです。
- レバー自体が劣化、サビ、汚れている
- クサリが引っかかっている
- フロートバルブが外れている
- クサリが長い・外れている・切れている
- レバーが壊れている
★レバーが壊れている場合、レバーを交換する必要あり!
他にもレバーの交換方法もお伝えしましたが、もし「自分で直す自信がない…。」「急いで直してほしい!」という方は、私たちトイレ修理業者へご相談を。
水の110番救急車では、トイレのレバーのトラブルも素早く解決いたします。
トイレは家族が毎日当たり前のように使うものですから、常にきちんとした状態で整えておきたいですよね。
レバーはそんな大事なトイレの重要な部品ですから、正常に動くよう、丁寧に点検・スピード感をもって修理・交換します!
以下の記事では弊社でレバーを修理した事例・費用をご紹介しています。
気になる方はぜひご覧くださいね!
それでは!